FIRE(早期リタイア)シミュレーター
早期リタイア(FIRE)を考えたとき、「いくらあれば、何歳で辞められるのか」を試算できる無料ツールです。よく使われる「生活費の25倍」という目安と違い、辞めたあとに自分で払う国民年金・国民健康保険の保険料、退職で加入期間が止まって減る厚生年金、資産の取り崩しにかかる税金まで入れて、資産が設定した年齢まで尽きない「いちばん早い退職年齢」を探します。利回りなどの前提はすべてご自身で選ぶ方式で、将来を予測するものではありません。
年金は令和8年度の水準(老齢基礎年金の満額847,300円・報酬比例部分の乗率5.481/1000)、国民年金保険料は令和8年度の月17,920円、資産の取り崩しは利益部分に20.315%の税率で計算します。
このツールが役に立つ人
- 早期リタイア(FIRE)に興味があり、必要な資産の目安を知りたい方
- 「生活費の25倍」だけでは不安で、税金や社会保険料まで入れて確かめたい方
- 早く辞めた場合に65歳からの年金がどのくらい減るのか知りたい方
- リタイア後も少し働くサイドFIREを含めて考えたい方
3人の例で見る
カードを選ぶと、その条件が下の入力欄に入り、結果が計算されます。掲載している金額は本ツールで計算した結果です。実際に検討するときは、ご自身の条件と前提に置き換えて入力し直してください。
基本の条件
18〜64歳。65歳以降に受け取る年金と組み合わせて計算します。
65歳から受け取る厚生年金の計算に使います(年収約1,230万円を超える分は年金額に反映されません)。積立の原資が足りるかの確認には使いません。
投資に回している資産の合計。税金の計算は全額を課税口座として扱う安全側の前提です(NISA分はQ6をご覧ください)。
退職まで毎月積み立てる額。手取りの範囲で続けられる額でご検討ください。
既定値は置いていません。ご自身で選んだ前提を入力してください。本ツールが将来の利回りを示すことはありません。
リタイア後の生活費(税金・社会保険料を除く)。国民年金・国民健康保険の保険料と税金は、ツールが自動で上乗せします。
詳細の条件(そのままでも計算できます)
空欄なら積立中と同じ利回りで計算します。取り崩し中は積立中より保守的な値を置く考え方もあります。
運用資産のうち、これまでに投じた元本(含み益を除いた額)。空欄なら「含み益なし」として扱いますが、実際に含み益がある場合は税金が実際より少なく計算されます(結果が甘くなる方向です)。
会社員・公務員として厚生年金に入っていた通算の年数。空欄なら「22歳から現在まで」として計算します。
リタイア後も仕事などで収入を得る場合(いわゆるサイドFIRE)。65歳になるまで続く前提で、その収入にかかる税金と国民健康保険料の増加も計算します。
資産がこの年齢まで尽きないことを条件に、いちばん早い退職年齢を探します。
「基本の条件」の6項目を入力すると、ここに結果が表示されます。
退職時の資産(試算)
65歳からの年金(額面・年額)
FIRE1年目の固定費(生活費のほかに・年額)
資産の推移(試算)
働く リタイア後 年金受給(65歳〜)
折れ線は各年齢時点の資産(万円)です。資産0の線を下回らないことが「もつ」の条件です。65歳まで働いても不成立の場合は、65歳で退職したと仮定した推移を表示します。
退職年齢で変わる年金(65歳から・額面)
厚生年金の報酬比例部分は加入月数に比例するため、退職が早いほど少なくなります。金額は令和8年度の水準の額面で、税金などが引かれる前の額です。年金の繰上げ・繰下げは本ツールでは扱いません(65歳受給で固定)。
リタイア後、生活費のほかにかかるもの(1年目・年額)
国民健康保険は「(所得−43万円)×10%(40〜64歳は+介護分1.5%)+7万円」の概算で、自治体差と低所得世帯の軽減制度は反映していません(実際より多めに出る方向です)。
よくある「生活費の25倍」で計算すると
米国の研究(トリニティスタディ)に由来する「年4%で取り崩す」という考え方の逆算です。税金・社会保険料・年金を含まない単純計算のため、本ツールの試算とは前提が異なります。
試算した積立を始めるには、NISA口座が必要ですPR
-
株式や投資信託など幅広い商品を扱う老舗ネット証券・松井証券は、新NISAに対応しています。
前提と免責
- 本ツールは概算です。ひとつの前提が変わるだけで結果が大きく変わります。表示する退職年齢・金額は試算であり、退職できることやその時期を約束するものではありません。
- 利回りは入力した値が毎年一定で続く複利計算です。実際の運用は年ごとに上下し、下落が早い時期に来ると同じ平均利回りでも資産が早く尽きることがあります(取り崩し期の順序リスク)。
- 税金は、資産の全額を課税口座として扱い、取り崩しの利益部分に20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%+住民税5%)をかける安全側の概算です。NISAなどの非課税口座は反映していません(実際はこの試算より税負担が軽くなる方向です)。
- 年金は令和8年度の水準の額面で、将来の改定や物価・賃金スライドは見込んでいません。年金にかかる税金・介護保険料などは差し引いていないため、受給額が多い場合の実際の手取りはこの試算より少なくなります。
- 国民健康保険は概算で、自治体による差と低所得世帯の軽減制度は反映していません(多めに出る方向です)。国民年金保険料は60歳になるまで納め続ける前提です。
- 老齢基礎年金は満額(480月納付)の前提です。未納・免除の期間がある場合は少なくなります。厚生年金は全期間を乗率5.481/1000で計算しており、平成15年3月以前の加入期間がある場合は実際より少なめに出ます。
- 本ツールは退職・投資のすすめや勧誘を行うものではありません。実際の判断はご自身でお願いします。
- 出典: 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和8年度版」、同「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」、国税庁タックスアンサーNo.1463(株式等を譲渡したときの課税)、全国健康保険協会(任意継続)、ハローワークインターネットサービス(基本手当)。数値・制度は各出典の公表内容に基づきます。
よくある質問
Q1FIREにはいくら必要ですか。「生活費の25倍」とは違うのですか。
「生活費の25倍」は、年4%で取り崩す前提の逆算というシンプルな目安で、税金・社会保険料・年金は含まれていません。日本で会社を辞めると、国民年金・国民健康保険の保険料を自分で払い、資産を取り崩すたびに利益部分へ20.315%の税金がかかり、65歳からの厚生年金は加入期間が止まった分だけ少なくなります。本ツールはこれらを織り込んで、資産が設定した年齢まで尽きない「いちばん早い退職年齢」を探します。そのため、同じ生活費でも25倍より多くの資産が必要になる場合があります。
Q2早く辞めると、年金はどのくらい減りますか。
厚生年金(報酬比例部分)は「平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数」で計算され、退職すると加入月数がそこで止まります。たとえば同じ年収なら、55歳で辞めた場合と65歳まで働いた場合では加入月数が120ヶ月違い、その分だけ年金額に差がつきます。本ツールの「退職年齢で変わる年金」ブロックで、ご自身の条件での差を確認できます。
Q3リタイア後の健康保険はどうなりますか。
主な選択肢は、①国民健康保険に入る、②それまでの健康保険を任意継続する(退職後最長2年・保険料は在職中の労使折半がなくなり全額自己負担)、③家族の健康保険の被扶養者になる(収入などの条件あり)、の3つです。本ツールは①の国民健康保険の概算で統一して計算しています。
Q4リタイアしても国民年金の保険料は払うのですか。
国民年金は60歳になるまで納付義務があり、退職して第1号被保険者になると自分で納めます(令和8年度は月17,920円)。所得が少ない場合の免除制度もありますが、全額免除を受けた期間の年金額への反映は満額の2分の1(国庫負担分)にとどまります。本ツールは「60歳まで納め続ける」前提で、保険料を支出に自動で加えたうえで老齢基礎年金を満額として計算しています。
Q5失業保険(基本手当)は収入に入れないのですか。
入れていません。雇用保険の基本手当は「就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない」状態が受給要件で、働く意思のない早期リタイアはこの要件と相容れないためです。
Q6NISAで運用している分の税金はどうなりますか。
本ツールは安全側に倒して、資産の全額を課税口座として扱い、取り崩しの利益部分に20.315%の税金をかけて計算しています。NISA口座内の売却益は非課税なので、NISAの割合が大きいほど、実際の資産は本ツールの試算より長くもちます。新NISAの積立から取り崩しまでの詳しい計算は、新NISAシミュレーターをご利用ください。
Q7インフレ(物価上昇)は考慮していますか。
考慮していません。生活費・年金・利回りは、すべて入力した値のまま(いまの価値のまま)で計算します。物価上昇を織り込みたい場合は、利回りから物価上昇率を差し引いた控えめな値(実質利回り)を入力する考え方があります。また、利回り一定の複利計算のため、実際の運用で下落が早い時期に来た場合は、同じ平均利回りでも資産が早く尽きることがあります。
Q8このツールが計算しないものはありますか。
あります。退職金(受け取り方は退職金・iDeCo受け取り方シミュレーターへ)、年金の繰上げ・繰下げ(年金の繰上げ・繰下げシミュレーターへ)、iDeCo、在職老齢年金、加給年金、年金にかかる税金、65歳以上の介護保険料、後期高齢者医療制度、配偶者や家族の収入・年金は扱いません。ひとりの方の概算としてご利用ください。